2010年11月17日水曜日

馬鹿にしないでよ (世代間伝播)

これが妹には面白くなかったようです。 教えてもふてくされて真面目にやろうとしません。 何をふてくされているのか聞くと、
「私は中学3年よ、小学校3年じゃないの、小学校3年の問題何かやりたくないわよ。」
と言い出すのです。 私は腹が立ってかなりきつく怒りました。 
「その小学校3年の問題すらまともに解けないで、どうやって中学校3年の問題を解くんだ。」
すると、
「だからちゃんと解いているじゃない。」
と言うのです。 さっき答え合わせをしたばかりの小学校5~6年生用のグラフの問題は、X軸Y軸の数字が相変わらず不等間隔に刻まれており、数字と棒グラフの位置や長さもトンチンカンで、「歪んだ空間」を通して見ているようなしろものなのです。 
「どれ一つ合ってないじゃないか。 これで「解いた」なんて胸を張っているから小学3年辺りからやり直さなくちゃならないんだぞ! おまえがちゃんと勉強しなきゃ、入る高校だってないじゃないか。 偏差値が一番下の学校だって今のままじゃ合格できないんだぞ、分かっているのか!」
「もう嫌よ、私の事馬鹿にして小学校の問題やらせるんだから。」
「自分の事分かっているのか! 今まで9年間、全然勉強せずにサボってきた結果じゃないか。 真面目にやってこなかった奴が、15歳になったからって自動的に中学校3年の問題を解けるようになる訳無いだろ! 小学校5~6年の問題集だって何一つ合ってないじゃないか!」
「いいわよ、自分で勉強するから。」
「解答集を見たって正解か不正解かも分からないような奴が、自分で勉強したら逆効果だぞ! 益々馬鹿になって、小学校1年の問題だって解けなくなるぞ! 馬鹿にされるのが嫌ならば、少しは真面目に勉強して見ろ。 努力してみろ。 1時間まともに机に向かって集中することもできないじゃないか。 ふざけるのもいい加減にないと終いにゃひっぱたくぞ! この馬鹿!」
「ひっぱたいてみなさいよ! あんたなんかに頭の悪い人間の気持ちなんて分からないのよ!」
私はこの時、余りに腹が立って、妹を叩いてしまいました。 母が直ぐに止めましたが、このことがあってから妹は私を避けるようになり、私も余りの馬鹿さ加減に相手にする気がなくなりました。 その後、私と母の仲が悪くなり、諍いがエスカレートしたときだけ、妹が母をかばって私を非難するために口を開くような関係になってしまいました。

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