2010年11月13日土曜日

天に帰りました (世代間伝播)

U.S.さんは先ほどと同じように私の手を取り、再び私に目を閉じるようにと言いました。
私の思考パターンにはない突拍子もない話をされた為か、この時の私は「思考停止」に陥り、殆ど何も考えられない状態でした。 言われるままに目をつぶっている間、時間の感覚も消えていました。 1分ほど経った頃だったと思いますが、もっとずっと経過していたかも知れません。 突然身体が宙に浮いたのかと思うほど「フワッ」と軽くなりました。
「はい、目を開けてくださって結構ですよ。」
そういわれたので目を開けると、まるで別世界にいるように周りが明るくなって見えました。 「思考停止状態」から「私は誰?、ここは何処?」になった訳です。
「あなたのご先祖様は天に帰りました。 普通、ここまで現世に遺恨を残すと天に帰ることはまずできません。 又、天にはいくつもの階層があって、どの階層に帰るかは予め決められています。 ですが私の力でその階層より2段階上の階層に上がる事ができたので、私にとても感謝していましたよ。 そのときのご先祖様の姿は、さっきの掛軸の中の幽霊のようなおどろおどろしい姿ではなく、長い髪が女性らしくきれいにとかされている、とてもきれいな人でしたよ。 私の事を『女神様』なんて呼んで。 私は普通の人間だっていくら説明しても『私には分かります、あなたは女神様です。 本当にありがとうございます。』って何度も繰り返すんです。 『私へのお礼はもういいですから。 これまであなたは、あなたの子孫をずっと苦しめてしまったのですから、これからはその分彼を助けてあげて下さいね。 彼が気付かなかったら、あなたが私に会う事もできなかったのですよ。』って言うと、『はい、分かりました。 これからは彼をずっと助けてゆきます。 本当にありがとうございました。』って、ずっとお礼を言い続けて、いつまでも天に帰らないんですよ。 普通、天に帰れなかった人を帰してあげると、直ぐに帰ってゆくんですけれどね。 それだけ喜んで貰えたんでしょうね。 今まで随分多くの人を天に上げてあげたけれど、こんなに感謝しくれた人は初めてですよ。」
U.S.さんは私にそう伝えました。

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