隣の席のM.I.さんはやはりお父さんとの関係で苦しんでいたようです。 頻繁に独特の高い声を上げて泣きながら作業を続けていました。 セミナーのプログラムもかなり進んだ頃突然、「やった~ !!」と周りが何事かと思うほど大きな歓声を上げました。 「お父さん、ありがと~う!」と言う声が続いたので、前回以上の深いレベルで父親の愛を感じたのだろうと容易に想像がつきました。 その後は書けば書いただけ父の愛に触れ、以前のような張りのある声に変わっていきます。 Y.S.先生に見ていただく為に席を立つすれ違いざまに見えた彼女の表情は、初めて見たとき以上の輝きを放っていました。 そしてその姿に憧れて受講した私は、せっかく母と和解できたにも拘わらず、多少気持ちが楽になった以外の大きな変化は得られず、底辺をさ迷い続けているのです。 セミナー受講前にM.I.さんと話をしたときに感じた事がそのまま実現してしまったのです。
母を恨み憎む事が自分の心を苦しめている事が分かり、必死になって負の感情を取り払ってきたにも拘わらず、苦しみは相変わらず続いているという事は、母以外にも何か原因があるに違いないのですが、それが何であるのか分かりません。 ですが、母の時と同様に醜い負の感情が引き起こしている事は間違いないと思います。 自分を掘り下げても掘り下げても何も得られず、辛さや苦しさからも解放されずに、答どころかヒントすら見つかりません。 考えれば考えるほど、自分自身が嫌になりましたが、為す術もありません。 ただただ、「人間本来の感情を取り戻したい」 「普通の生活が送れるようになりたい」と、祈るような気持で作業に取り組み続けました。
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