2010年11月10日水曜日

つい (世代間伝播)

「では何があったのかを聞かせて下さい。」
と言われたので、これまでの経緯を話しました。 20歳頃から母との折り合いがとても悪くなり、ヒステリックに干渉してくる事。 母がそばに来るとまるで脳味噌をかき回されるような激しい混乱を起こし、気が狂いそうになる事。 次第にエスカレートするヒステリックさに「取り殺される」と感じて家を出たこと。 半年ちょっと前から次第に感情の余韻が無くなってきたこと。 友人が紹介してくれた知人と電話で連絡を取ると、「このままでは危険だ」と感じてY.G.塾を紹介されたこと。 そのセミナーを受講して、母を異常なまでに恨み憎んでいる事に初めて気付いた事。 知人にたまたま「世代間伝播」の問題解決に取り組んでいる人がいた事。 この問題を抱えた人達と症状は似ているが、幼少期に「虐待」などの「トラウマ」となる具体的な事はされていない事。 一緒に遊んでくれたはずの母の笑顔を思い出せない事。 母も自分の母、つまり私の祖母を非常に恨み憎んでいる事。 妹とも仲が悪い事などを一つ一つ説明しました。 レジに近い為、店員の視線がありましたが、堪えきれずに何度も泣きじゃくってしまい、説明にはとても時間がかかりました。 その間彼女はずっと黙って私の訴えに耳を傾けていました。
一通り私の話が終わると、U.S.さんは
「あなたの「取り殺される」という言葉がこの問題をそのまま象徴しています。」
と答えました。 私は慌てて
「つい口をついて出た言葉ですからちょっと表現が大げさだったかも知れません。」
と返答しましたが、
「『つい』出た言葉だからこそ、本音が表現されているのです。 そして、あなたの抱えている問題の根の深さを物語っているのですよ。」
と畳み込まれました。 それから彼女は掌を上に向けて机の上に置き、その掌の上に私の掌を被せさせ、私に目を閉じるように言いました。 「何だかどこかのうさん臭い占い師みたいだな。」そんな思いが頭をよぎりました。

4 件のコメント:

sanae さんのコメント...

はじめまして、心理カウンセラーをやっているsanaeと、いいます。

たしかに、怪しげですね...。
私は、心理カウンセラーをやっていて、
しかもイニシャルがSなので(笑)

けれど、真剣に悩んでいる人に対してこの様な療法(?)をするのはどうかと??

こういう人たちが心理カウンセラーを誤解させるような気がします。

Thurian Monthong さんのコメント...

初めまして。書き込み有り難う御座います。

昨日は申し訳ありませんでした。うっかり、下書きしていた翌日の分をアップしてしまい、慌てて再び下書きに引っ込めたので、コメントいただいた事にも気付きませんでした。コメントして下さる方が殆どいないもので。(笑)

確かにとても胡散臭かったです。この頃私は熱病にでもかかったかの様に意識が朦朧としていたにも関わらずそう感じたのですから、普段だったら絶対に近付かなかったと思います。

心理カウンセラーをされているそうですね。タイ国では欧米型のカウンセリングを受けるのはちょっと無理そうです。お寺がその役目を果たしている様に思います。プロの立場から、私のような者にどのようなアプローチをされますか?

sanae さんのコメント...

おはようございます。

アプローチですか...。
そうですね。まずはお話を聴き、理解することに努めます。
その上で、ご自身が望む生き方、その方法を考えてもらいます。
そして、それが可能かどうか?
など話し合い、ご自身の負担の少ないように、また、こちらが指示するのではなく、ご自身に決めてもらいます。
また、過去も深く関わっているようですので、必要であれば、それに対しての療法を説明し、ご理解と了承を得た場合、その療法を実施していきます。

...と、いった感じですね。

Thurian Monthong さんのコメント...

御丁寧な回答ありがとうございました。

今ブログに書いている問題がある程度解決した後、私はタイで生活を始めます。そして約3年前に、もっと訳の分からない経験をします。その際、sanaeさんが言われるような「まっとうな」アプローチ方法を模索しましたが、かないませんでした。もがけばもがくほど、「本道」から外れて行くんです。(^_^;

困ったものです。