2011年2月19日土曜日

仏歴2554年の万仏節  (タイの日常生活)

 これから、「タイの日常生活」も不定期に書いていこうかなと思います。 飽くまでも私の経験を通じて感じた事で、私の「私見」として書いていますから、語弊などがあるかと思います。 その辺を差し引いて読んで頂けたらと思います。


昨日は「万仏説」でタイは祝日でした。
 3大仏日の1つでもあり、タイ仏教にとって最も大切な日でもあります。
 この日は、
 1. 満月の日に、
 2. 釈迦のいるウェールワン寺院に六神通(神境通, 天耳通, 他人通, 宿命通, 天眼通, 漏神通)を持つ「阿羅漢果を得た僧」1,250名が偶然一堂に会した。
 3. その僧は全員が釈迦の元で出家した「直弟子」であった。
 4. 仏教の神髄とも言われる「オーワートパティモーク」(悪い事をしない、善い事をする、心を純粋に保つ)を初めて語った。
 と4つの偶然が重なった記念すべき日なのだそうです。
 又、釈迦が入滅3ヶ月前に自分の「入滅を予見」した日でもあるそうです。

 私が泊まった小さなお寺は、一昨年の12月に起工式が行われた、できたてのお寺ですが、近所の人達が数十名来ていました。 皆、「熱心な仏教徒」ですが、「熱心」さが日本人のそれとはちょっと違います。 日本で「熱心な信者」というと、ちょっと社会とずれているイメージがありますが、国民の9割以上が仏教徒である「仏教国」だからという以外に、タイ上座仏教の持つ穏やかさそのままに、非常に自然な形で宗教が生活の中に溶け込んでいます。
 この日集まった人達は、1時間半近くもお経を上げ、その後仏像の前に蝋燭を灯し、法話を聞きますが、日本の「セミナー」のようにメモを取る訳ではありません。 親から物語りを聞かせて貰う子供のような素直さで法話に耳を傾けています。
 法話が終わると、数多くの人が、様々な心配事を相談していました。 タイ人にとっては、とても身近な「カウンセラー」が近所にいる訳です。 

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