2010年10月5日火曜日

父と母 (世代間伝播)

私の母は幼い頃に父を亡くしています。 又、父は幼い頃に母を亡くしています。 祖母は2人の子供(一人は里子に出しています)を、祖父は5人の子を連れて再婚しました。 2人の再婚後に1人の子供ができました。 つまり私の父と母は「義理の兄弟」なのです。
ですから私の両親は小学校時代から互いのことを、よく知っているなんてものではないのです。 幼なじみどころか兄弟として一緒に暮らしていたのですから。 そして父も祖母の性格をよく知っています。 私や妹に向かって祖母の悪口を言っている母を 「自分の親の悪口を子供に言ったりするな!」とよく諫めていましたが、「本心から怒っている」とか「親の悪口を言ってはいけない」という道徳観からというようりは、「もう当時の事を思い出したくない」というのが本音だったのかも知れません。 当時の両親の思い出の本当に辛い部分を私は殆ど知りません。 父は決して口にしませんでした。 母が何かの折に妹にも弟にも絶対に言っちゃ駄目よと前置きしてから、ごくさわりだけ話してくれた事が何度かあっただけです。 それも長男の私にだけは話しておいた方がいいだろうと2人で話し合ってから教えてくれた事です。 当時の出来事は父にとっても辛い思い出なのは間違いありません。

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