2010年10月22日金曜日

1人のタイ人女性 (世代間伝播)

アパートと会場の中間地点を通過し、あと20分もあれば会場に到着というとき、ふと1人のタイ人女性の顔が浮かんできました。 私はタイが好きで多い年には年末年始、ゴールデンウイーク、お盆と年に3回はタイに行っていましたし、いつも近所のタイ料理で食事をしていたので会う機会も多く、食事を奢ったり奢られたりしていました。 私がタイへ遊びに行くときには彼女の友人を紹介して貰ったり、日本で彼女が日本人の手を借りないと上手くいかないときには手助けたりしているうちにすっかり仲良くなっていました。 タイ人は日本人からみればその日暮らしで「明日は明日の風が吹く」を地でいくような楽天的な民族で、悪く言えば「ずぼら」で「いい加減」なのですが、彼女はあまりタイ人特有の欠点があまり目立ちませんでした。 よく相手の事を考えながら行動しますし、互いの「夢」を語り合えるような良い友人でした。 日本で働いてお金を貯め、タイに帰ったらあくせくせずにゆっくり暮らしてゆけるように必死で働いていました。 私も将来はタイに移住するつもりでしたが、心から信用できる友人、困ったときに相談に乗ってくれる友人がいなかった為に彼女を大切にしていました。
彼女がタイ料理屋を開店するに当たって結構お金を貸したのですが、お店がトラブル続きで思うように軌道に乗らないために、なかなか返せませんでした。 別にお金を返さない事には腹を立てていませんでした。 お金を貸すならあげたつもりで貸さなくてはならないと思っていましたから。 ただ、返せないのに「お店が上手くいかないんだから仕方ないでしょう」と開き直るその態度に私がつい腹を立て喧嘩になってしまってからは連絡を取っていませんでした。 ですが、いつもどうしているかと気にはなっていたのです。

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