2010年10月2日土曜日

折檻 (世代間伝播)

その逆に「折檻」されたときの母の顔はよく覚えています。 ですがそんな頻繁にされたわけではありません。 いたずらばかりしていて、あまりに度を過ぎたときにきつく怒られた訳で、どこにでもあった普通の光景だったと思います。
ただ、幼少期の記憶ですから正確ではありませんが、「折檻」されたときの母の怒り方は「ヒステリック」だったように思います。 金切り声を上げながら蹴り続けられ、いくら謝っても止めてくれませんでした。 それは「躾」と言うよりはコントロールできなくなった感情のままに蹴り続けられたと言った方が正解だと思います。 1度怒ると「我を失う」傾向があったのかも知れません。
妹が「折檻」されているとき、たまたま通行人がそれを見て、「おいおい、酷いね、あれでも親かい?」 「全くね、かわいそうに。」 そんな会話をしながら通り過ぎました。 その言葉は私の胸に突き刺さり、それ以後母に優しくされたとき、この会話を思い出すことがよくありました。 「自分の母は普通の人から『あれでも親かい?』と言われるような酷い親なのかな?」と、その時の通行人の会話を思い出してしまい、悲しくなったことを覚えています。

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