2011年3月30日水曜日

寒い「夏」の懸念 (タイの日常生活)

ジャングルじゃなくて、農家の庭で撮影しました

タイの季節は「暑季」「寒季」「雨季」に分かれます。
太陽暦の7月中旬、太陰暦では8月、閏年なら閏8月の満月の翌日から3ヶ月間が暦の上での「雨季」となり、日本の「梅雨」にあたります。 ただ、雨の降り方はちょっと違います。 日本のようにしとしととは降らず、激しい雨が3時間も雨が降れば止んでしまいます。 それでも雨季以外の季節に降る雨の大半は1〜2時間程度ですから、多少降る時間が長いと思います。




地面すれすれでなっていました

「雨季」が明けると「寒季」に入ります。 寒いと言っても明け方の気温が下がり、「肌寒く」は感じますが、日本の「寒さ」とは別物で、寒さに強ければ、半袖で我慢出来る程度です。 ただ、この時期、朝のシャワーはちょっとしんどく感じます。 金銭的に余裕のある人は「温水器」を取り付けて温かいシャワーを浴びることができますが、そうでなければ冷たい水をそのまま浴びなくてはなりません。 私のように温水器のある所で暮らした事がない者にとって、12月中の本当に寒い2〜5日間は、寒中水泳か滝行のように感じます。
どれだけ朝寒く感じようと、最高気温が30℃近くは有りますし、場合によっては超える日すら有りますから、日中直射日光に当たれば汗が吹き出してしまいますから、「寒季」とは呼べても「冬」と呼ぶ気にはなれない季節です。






高所になっている実は、逆光で上手く撮影できません



例年、1月に入ると寒さのピークを過ぎるので、朝シャワーを浴びる事も苦ではなくなります。
2月に入れば、気温が日に日にに高くなってくる事を感じ取れ、3月に入ると朝から「暑い」と感じるようになります。 日本で言えば「初夏」を感じさせる気候です。







比較的低い所にもなっていました



所が、昨年から今年にかけての冬はいつもとちょっと違っていました。 11月にはシャワーを浴びたくないほど寒い朝が10日も続いたのです。 「このままじゃ来月には北部で凍死者が出るぞ」と思っていたのですが、12月には気温も多少上がってきました。 丁度、11月と12月が入れ替わったような感じでした。






綺麗に縦並びしてなっています





1月に入ると気温はもう少し上がり、例年よりも暖かく感じました。 2月には3月上旬のような暑い日もあり、「今年の夏が思いやられるな」と思うほどでした。 所が3月に入ると再び気温が下がり始め、連日のように「寒い」と感じる朝が訪れます。
ニュースではベトナム北部で雪が降ったと報じていました。 3月に入ってから、朝、シャワーを浴びられないほど寒いのはどう考えても異常です。 この異常気象は様々な方面に影響を与えそうです。








たわわになっているので、枝が折れないように竹で支えています
私が最も懸念しているのは「ドリアン」のできが悪くなることです。

ドリアンはタイ正月が明けた4月の下旬から少しずつ市場に出回り、5月にピークを迎えます。 3〜5月に頻繁に雨が降ると、その年のドリアンの収穫が落ちます。 収穫量は値段に反映しますが、それ以上に雨量や気温は「味」に影響します。 これだけ気温が低いと、今年のドリアンがまずくなる可能性が高く、心配している私を気遣って、知人が庭でドリアンを栽培している人の家に連れて行ってくれました。





ダンゴ3兄弟のように綺麗に並んでいます




果実は思ったよりも順調に発育していますので、一先ず安心ですが、味は実が熟さないことには何とも言えません。 早ければ1ヶ月もせずに出荷されます。
昨年同様、濃厚な味に育って欲しいものです。












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