2011年1月23日日曜日

思い出作り(の下見) (トラウマ)

確か、英語では “Street Girl” と呼んだと記憶しています。 夜、ワイキキの近くにあるカラカウア通りに行くと、一目でそうだと分かる女性が道行く男に声をかけています。 当たり前かも知れませんけれど、この国にも沢山いました。 物価は日本よりずっと安いのに、要求してくる料金やホテル代は日本と大差なかったと記憶しています。 つまり「割高感」がありましたが、せっかく “常夏の島” へやって来たのですから、「金髪で青い瞳の白人娘」といい思い出を作りたいな、と思っていました。 今考えれば、何故 “常夏の島” なのにアングロサクソンなのかと自分でもとても疑問です。 多分、中学2年の時、友人に見せてもらった「スエーデン直輸入」の艶めかしい写真集が頭から離れないままだったのだと思います。 今風に言えば「中2病」に罹患し、自然治癒せずに10年が経過してしまったのです。 しかもワイキキビーチに行くと、隠しているのかいないのかよく分からないほど小さい三角形の布と細い紐でできたビキニの「金髪・青い瞳・白人」娘ばかりなのですから、他のイメージなど全く浮かんできません。 1つ気になる事は、私の記憶では、ワイキキで海水浴や日光浴を楽しんでいる人達の約8割が「三種の神器(金髪・青い瞳・白人)」を備え、身にはビキニしかまとっていないという事です。 冷静に考えれば、「絶対にあり得ない」はずですが、それに気付いたのは20年以上経過して、このブログを書いている最中ですから、「中2病」はまだ完治していないのかも知れません。
「三種の神器」を求め、いざカラカウア通りに行ってみると、白人よりも黒人の方に、目を奪われてしまいました。 メリハリのある流線型スタイルは「凶器」と言ってもいい程、衝撃的なものでした。 つい、「ス~ッ」っと惹き寄せられて、気が付いたときには既に相手の「間合」に入っていますから、これが「果たし合い」であれば私の命はとっくに尽きている所です。 笑顔でこちらを見つめ、首を僅かに傾げながら、思わせ振りなウインクをし、しなわせた腰に手を当てて、脚を交差させてながら身体をこちらに向け直し・・・・と、初対面のこの女性は次々に技を繰り出してくるので、私は防戦一方でした。 初戦の第1ラウンドで「秒殺」されたのではあまりに情けない話ですから、慌てて後ろに下がって「間合い」を計り、周囲を見回しました。 驚く事に、ランキングが更に上位の者が何人もいます。 この場は1度退き、もっと広い視野を持って選択しないと、後で悔やむ事になってしまいます。 時間はありますからゆっくり「品定め」をしようと、他のランキング上位者に近付いてゆきました。 ですが、ランキングの上位者になればなるほど「間合い」が広く、かなり距離を取ったつもりでも確実に攻撃を仕掛けてきます。 近付く度に「防戦一方」で敗退を余儀なくされまい、「日本男児」の名折れもいいところでした。

0 件のコメント: