2011年1月8日土曜日

出会い (トラウマ)

そんな生活を送っている最中、大学の通信教育課程のスクーリング(大学の夏休みに行われる通信教育課程のための授業で、これに出席しないと単位が貰えない)で知り合った1つ年上の女性、K.K.さんに一目惚れしてしまいました。 瞳の輝きがとても印象的なきれいな女性でした。 これまでどうしても断ち切れなかったS.S.への未練は、K.K.さんとの出会いと同時にあっさりと断ち切れました。
とても気さくな性格だったので、彼女とは不思議なほど自然に会話することができました。 女性とは上手く話せない事をすっかり忘れさせてくれるK.K.さんに私は夢中になってしまいました。 K.K.さんには彼氏がおり、その彼氏しか目に入っていないことは最初から分かっていたのですが、諦めようとすればするほど思いは募ってゆきました。 それはただ単にS.S.への片思いがK.K.さんへと代わっただけで、全く進歩がない同じ事の繰り返しに過ぎなかったのですが、その事に気付くには何年もかかりました。
それでも、それはそれで良かったのかも知れません。 S.S.の事を思い出すと塞ぎ込んでいた毎日が、電話で話をしている間だけでも気分が高揚したのです。 仕事が終わると怠くて仕方がなかったのに、K.K.さんと会う約束をした日だけは疲れなど全く感じませんでしたし、明け方までドライブしても眠気すら感じなかったのです。
初めてトレーニングを受けてから1年も経つと、好転反応は幾分治まり、仕事にも多少は慣れたとはいえ、K.A.先生の言うように「24時間365日闘える」ようなバイタリティーは出てきませんでした。 そしてK.K.さんに出会ったことでインポテンツによる劣等感も再燃してきました。 別にK.K.さんと交際している訳ではないのですが、K.K.さんを「女」として意識すればするほど、自分が「男」としてまともに機能していない事は苦痛以外の何者でもありませんでした。 必死に生活を変えてもなかなかインポテンツが治らないので、講演会が終了して出席者が全員会場を出た時にどうしたらいいかと相談しました。
「あ、それはただの神経疲労。」
と簡単な返事が返ってきました。 流行性耳下腺炎で右の睾丸が駄目になった事は関係あるのかと尋ねてみましたが、
「そんなの無関係。」
が答えでした。 その日から私はトレーニングで覚えた神経を弛める方法を再確認し、毎日神経疲労を取る事にも努めました。

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