2010年12月23日木曜日

砂糖 (トラウマ)

「砂糖」の摂取を極端に制限しました。 砂糖は体内のカルシウムを溶かし、多くの病気の原因になると主張していました。 「歯」が抜けた時、その歯を砂糖水に1週間も漬けておくとナイフで切れるほど弱くなっているという例をよく挙げて説明していました。 また、「砂糖病 -甘い麻薬の正体-」というタイトルの本を紹介しながら、砂糖の害について説明していました。 砂糖には常習性があり、1度味に慣れると次第により強い甘みを求めるようになり、身体に及ぼす影響もそれに比例してゆくそうです。 実際、数多くの重病患者がトレーニングに来ていましたが、砂糖を採らなくなるだけで苦痛が軽減されたり症状が改善される例は珍しくありませんでした。
元薬事審議会の委員長で薬の副作用を専門に研究する「薬理学」の第一人者である田村豊幸という学者が「カルシウム欠乏症」という砂糖の害について述べた著作物がありました。 彼はあまりに審査が厳しくて、製薬業界があらゆる手を尽くして薬事審議会の委員から引きずり下ろしたと言われている人物で、この本を出版した後、製糖業界からもかなりの脅しを受け、轢き殺されかけた事も1度や2度ではないそうです。 その本の中に体内の白血球と砂糖についての研究結果が書いてありました。 普通、人間の血液1単位(単位名は忘れました)中に含まれる白血球数は14個だそうです。 記憶が曖昧ですが、体調が悪かったりして抵抗力が落ちていると確か半数程度の白血球が活動を停止している状態なのだそうです。 そして、角砂糖1つ、ティースプーン1杯の砂糖を摂取すると、14個の白血球全てが、約1時間活動を停止するそうです。
ですから砂糖を摂取するだけで身体の抵抗力が落ち、傷ができれば化膿しやすくなり、この状態が慢性化すればあらゆる病気の原因になるとして、厳しいほどの制限をしたのです。 ですが、砂糖を取らないというのはそんな簡単な事ではありません。 料理に「隠し味に」「ちょっとだけだから」と言って加える砂糖の量だけでも1日合計すれば相当な量になります。 缶入り清涼飲料水には普通、スプーン2杯以上の砂糖が含まれています。 炭酸入りになるとその量は更に増えます。 アイスクリームは氷より低温な為に舌があまり甘みを感じないだけで、非常に多くの砂糖を含んでいます。 これらを常温にして飲んでみれば以下に砂糖が多く含まれているか、数値を示さずとも直ぐに分かる事だと思います。
そして面白い事に、摂取を控えなければいけない人ほど、あれこれ理由を付けて甘い物を採ります。 高額なトレーニング代を払っておきながら、指導に従わないで我を主張する人達の気持ちが私には理解できませんでした。 こういった人達に対して、口の悪いK.A.先生は容赦なく「馬鹿」呼ばわりをしました。 渋々でも止めた人は止めている間だけは症状が回復していましたが、止めない人はなかなか良くなりません。 特にヨガやストレッチのような身体の筋肉を伸ばす事がいつまでも苦手でした。 砂糖を取ると筋肉本来の伸縮性がとても低くなるので、甘い物好きは身体がとても硬くなるのです。 K.A.先生は「甘い物が好きな奴は自分に甘くて精神的に脆い」とよく言っていました。
同時にカルシウムの摂取を勧めていました。 小魚を常食する事と、牛乳やチーズなどの乳製品を勧めていました。 このカルシウムは精神活動に特に重要だと主張していました。 日本の土壌はカルシウムが少ない為に野菜などからのカルシウム摂取量が少なく、何にでも加えてある砂糖の為に不足しているカルシウムを破壊しているから、充分な量を取るようにと指導していたのです。 又、トレーニングで、特に筋肉をほぐす際、痛がる人に対しては特に強調して砂糖を止める事と同時にカルシウムの摂取を勧めていました。 砂糖を摂取すると筋肉がほぐれづらくなり、ほぐす際の痛みも格段に強くなるからです。
又、精神発達に段階があるように、味覚にも発達段階があり、甘い物好きは一番最初に覚える味覚である「甘み」から次の段階に移行できておらず、精神の発達が未成熟であるとも言っていました。

0 件のコメント: