2010年12月4日土曜日

愚のサイクル (トラウマ)

高校を卒業する頃には禅以上の奥深さを感じたヨガに関心が移ってゆきました。 ですがこの当時、ヨガといえばハタヨガが中心で、私の求めるものとは違っていたので独学で覚えました。 そしてある日、教えている事はハタヨガなのに、「何かが違うな」と感じさせる先生に出会ってから暫く、その先生の指導を受けました。 かなり後になって分かった事ですが、このK.S.先生はかなり本格的な巫女の修行をしていましたし、当時のサイ学会副会長の愛弟子でもありました。 又、当時募開始したばかりの女子競艇選手募集の最終選考審査まで残った活発な女性でもありましたから、違っていても当然でした。
K.S.先生は「自分の身体に尋ねる」という事を非常に重視していました。 身体が気持ちよく感じる事が身体にとって良い事な筈なので、本来の感覚を取り戻せるようにとヨガの指導をして下さったのです。 「超心理学」や「超常現象」に興味を持っていた私は、最初のうちはそちらの質問ばかりしていましたが、この身体が本来持っている自然な感覚を取り戻してから発達させなければそういった能力は得られないからと、常に各段階に合わせた指導をして下さいました。
いつからかははっきり覚えていませんが、この頃私は常に疲労感があり、電車で10分程立っているだけでもしんどく感じることがよくありました。 昼間実家の仕事を手伝い、仕事が終わると英語や法学の勉強をし、合間にヨガで身体と頭を休めていましたが、ちょっとでも油断をすると寝入ってしまうようになりました。 身体が疲れているのですからゆっくりと休ませなければいけないのに、私は時間が惜しくて濃いコーヒーや紅茶を飲んで無理矢理眠気を覚ましながら勉強をしていたのです。
当時は気付きませんでしたが、K.S.先生がせっかく身体の疲れを取れるようにと指導をして下さっているのに、疲れに拍車をかけるような生活をしていたのです。 元々身体が丈夫ではない私は、努力をすればするほど身体を壊し、それに比例してペニスも萎えるようになってしまったのです。 精神面でも英語や法学に集中すればするほど、僅かでも気を緩めた途端に、徐々に悪化するインポテンツが気になってしまい、目の前の事に集中ができなくなってしまいます。 ですから気を張りっぱなしにしていない限りまともに勉強ができないのです。 「真ん中の足」が自分の人生を歩もうとしている他の2本の足を引っ張っているように感じていました。
何をするにも「バランス」を取りながら継続する事が大事ですが、私のやる事はいつもこの「バランス」がかけています。 努力すればするほど体調を悪化させているのに、時間を惜しんで身体が要求している休養は取らない。 インポテンツを気に病んでいるのに勉強や瞑想で誤魔化す。 体調が悪いのを必死にヨガで治そうとする。 と馬鹿な事を繰り返していました。

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