又、「運動」と言ってもスポーツのようなものではありませんでした。 腹筋や脚力を鍛える為に基本的な筋力トレーニングを行いましたが、同時に血液の循環を促す事も重視していました。 そしてそれ以上に、鍛えたら「弛める」事を最重要視していました。 「弛める」とは言ってもマッサージやストレッチとは違っていました。 身体中の神経節に指を立てて強く握るのです。 腕に入れられれば暫く腕が動きません。 ですが、この状態は筋肉が緩んだ状態であることも事実です。 そして相撲の「股割き」のように全身の筋肉を無理矢理伸ばします。 最初の1~2週間は身体があちこち痛みました。 一見何でもない、「お遊戯」や「ヨガ」のような体操も、きちんとやるとかなりハードでした。 筋肉の「緊張」と「弛緩」を極限まで繰り返しながら「血液の循環」をよくさせられた毎日でした。
「腹式呼吸」も腹が硬いと正しくできないからと、仰向けになった腹の上に立って呼吸に合わせて足で腹を弛めたりもします。 正座をして息を長く吐く訓練は声を出して行いましたが、腹から息が出なくなって終わりではなく、身体を前に倒して頭が床に付くまで折ります。 ここで息が出なくなると、今度は腹に当てた拳で腹を押して息を出し続けます。 やってみると分かりますが、呼吸の長い人でも、声を出しながら息を吐くと30秒が精一杯です。 これを最低でも60秒は吐き続けられるようにするのですから、かなりハードです。 4~5回やると頭がボーッとしてきます。 どう頑張っても10回やる前に全身の力が抜けて床に寝転んでしまいます。
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