S.S.はプロポーズされて間もなく妊娠し、その後お互いに連絡を取らなくなりました。
どうしてもS.S.と比較してしまい、他の女性に全く魅力を感じられなかった私は、女性と話をする事が次第に苦手になってゆきました。 ですが原因は失恋のショックからだと思い込み、最初はあまり気にもしませんでした。
その間に片方の睾丸を失った事に対するこだわりがトラウマとなり、私の心を徐々にですが確実に侵していたのだと思います。 それにはっきりと気が付いたのはS.S.とも連絡がなくなった高校卒業後です。 高校2年まではちゃんと「朝立ち」をしていましたし、視覚や聴覚又は物理的な刺激があれば普通に勃起をしていました。 3年の夏休み明けだったと思いますが、たまにマスターベーションの途中で萎えてしまうようになったのです。 ですが、何らかの刺激をもう少し強くすれば再び勃起したので、自分は「性力が弱い」くらいに考えていました。
ですが高校卒業後、その症状は徐々に悪化し、萎えてしまう回数が増え、マスターベーションをしても「中折れ」してしまい、射精できない事がたまにありました。 刺激を与えると再び勃起するのですが、射精する前にまた萎えてしまうのです。
睾丸の機能は片方だけでも精子を一生生産し続けるだけの能力があるそうなので、「片金」であろうが必要な役割は果たせますが、「インポ」になってしまったら、「使い物」になりません。 慌てて表紙に「医学博士○○監修」と書き込んである新書版の「早漏・インポテンツの治し方」「蘇る!○○○」といった書物を読みあさり、インポテンツになってしまわないようにできる限りの努力をしました。 ですが、どんな本にも一番大事な事は「気に病まない」と書いてあるのに、インポになってしまう事を怖れた私がこの類の本を読みあさった事は逆効果になったのかも知れません。 「中折れ」が起きる回数は徐々に増えてゆき、増えるに従い焦りがさらに昂じてインポテンツへの逆スパイラルに落ち込んでしまったのでしょう、マスターベーション中にちょっとでも手の動きをゆるめると「中折れ」するようになってしまいました。 そうならないように強い刺激を持続的に与えなくてはならなくなりましたが、そんなに長時間刺激を与え続けられるものではありません。 どうしても手が疲れてしまい、動きが鈍くなるとあっという間に萎えてしまいました。 刺激を与え続けられるように左手も使えるようして、充分に硬いうちは左手を使用して右手を休めました。 萎えそうになると右手で強い刺激を与えるようにしたので射精できるようになりましたが、勃起を維持する為に必要な刺激はエスカレートしてゆき、普通のマスターベーションでは射精ができなくなってしまいました。
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