私はある派遣会社の社員です。 そして、派遣先の会社には女たらしのC.P.君がいます。 飽きっぽいのでしょうか、次から次へと新しい彼女を作ります。 困った事に、供給先が勤務先のみなので、振られた子はいたたまれなくなるのでしょうか、先ず間違いなく辞めてゆきます。 副社長曰く、
「あいつが手を出した子は必ずと言っていいほど辞めちゃうんだけれど、どういう訳か仕事が出来る子が好きなんだよな。 あいつのお陰で、うちはどれだけ優秀な人材を失ったか。 正直言えば、あいつが辞めてくれた方が会社の為なんだけどな。」
彼は、経験年数の割に仕事が出来ません。 特に書類作成はからっきし駄目で、いつも周りにいる女の子に頼んで作ってもらい、その場を誤魔化しています。 もしかしたら、それがきっかけで付き合い始めた子がいるかも知れません。 別にC.P.君に限らず、タイの男は全般的に書類が苦手です。 工場を見ていても、真面目な女の子の中で、仕事を理解していて書類を書く事を厭わない子がグループリーダー、チームリーダーと昇進してゆくケースがとても多いのです。
彼は、経験年数の割に仕事が出来ません。 特に書類作成はからっきし駄目で、いつも周りにいる女の子に頼んで作ってもらい、その場を誤魔化しています。 もしかしたら、それがきっかけで付き合い始めた子がいるかも知れません。 別にC.P.君に限らず、タイの男は全般的に書類が苦手です。 工場を見ていても、真面目な女の子の中で、仕事を理解していて書類を書く事を厭わない子がグループリーダー、チームリーダーと昇進してゆくケースがとても多いのです。
約3年前になりますが、この派遣先の企業に2人の女の子が「企業実地研修生」として経理課に送られて来た事がありました。 2人とも学生でありながら実務をてきぱきとこなし、経理課長や副社長がその優秀さに驚いていた事がありました。 その約半年後には、「卒業論文」として、2人がそれぞれこの時の研修内容をまとめたものを送ってきました。 一人は会計ソフトに各部署から送られてきたデータを入力していましたが、その使い方をまとめた項目は、ソフト会社の「取扱説明書」に引けを取らないほど分かりやすくまとめてありました。
そして、その約半年後、研修から1年後になりますが、2人とも「正社員」として採用が決まりました。 ある程度勝手が分かっているので、即戦力として採用初日から仕事を任されていました。
副社長によれば、細身でおっとりしている子の方が、一見のんびりしているようだけれども処理能力は高く、2〜3年経験を積めば、現在勤めている実務経験が10年以上ある社員の能力を超えるのは間違いないだろうとの事です。
C.P.君は2年ほど前に新卒採用された優秀な人材のうち、「より仕事が出来る方」と付き合い出しました。 副社長もさすがに今回は頭を抱えました。
C.P.君は2年ほど前に新卒採用された優秀な人材のうち、「より仕事が出来る方」と付き合い出しました。 副社長もさすがに今回は頭を抱えました。
「あ〜あ、せっかく若い『逸材』が入ってきたのに、又C.P.に捨てられて、辞めちゃうんだろうな。 かわいそうに。 あれだけの子、いくら探したって、そうそういないんだけれどな〜。」
C.P.君、私、そしてC.P.と付き合っている女の子は3人とも社員寮の同じ階に住んでいて、女の子は私の部屋の斜め前です。 5時に仕事が終わり、10〜15分後には寮に戻っています。 6時頃になると、毎日のようにその斜め向かいの部屋から美味しそうな食事の匂いがしていました。 香辛料を多用するタイ料理は、窓とドアを開け放ち、扇風機を回さないと部屋に匂いがこもってしまいます。その匂いが私の部屋まで届くのです。 何かの用で部屋を出ると、ドアを開け放っているその子の部屋には決まって C.P.君がふんぞり返り気味に寝そべりながら、食事が出来るのを待っていました。 見るからに「いい身分」です。
C.P.君は近くの営業所で働いており、週に2〜3回、事務所に顔を出していましたから、寮以外で顔を合わす機会は少なかったのですが、その日の昼食時、食堂で一緒になりました。
「これから副社長に、大事な決意を伝えるから、通訳お願いします。 副社長に分かって貰えるように上手く『説明して』下さいね。」
C.P.君、私、そしてC.P.と付き合っている女の子は3人とも社員寮の同じ階に住んでいて、女の子は私の部屋の斜め前です。 5時に仕事が終わり、10〜15分後には寮に戻っています。 6時頃になると、毎日のようにその斜め向かいの部屋から美味しそうな食事の匂いがしていました。 香辛料を多用するタイ料理は、窓とドアを開け放ち、扇風機を回さないと部屋に匂いがこもってしまいます。その匂いが私の部屋まで届くのです。 何かの用で部屋を出ると、ドアを開け放っているその子の部屋には決まって C.P.君がふんぞり返り気味に寝そべりながら、食事が出来るのを待っていました。 見るからに「いい身分」です。
C.P.君は近くの営業所で働いており、週に2〜3回、事務所に顔を出していましたから、寮以外で顔を合わす機会は少なかったのですが、その日の昼食時、食堂で一緒になりました。
「これから副社長に、大事な決意を伝えるから、通訳お願いします。 副社長に分かって貰えるように上手く『説明して』下さいね。」
と、いつになく真剣な顔をしています。
「俺の仕事だから『通訳』はするけれど、お前が『説明』しなけりゃ始まらないよ。 俺は事情が分からないから、説明のしようがないし・・・」
「そうそう、それでいいんです。 ぜひ、説明をお願いしますよ。」
と分かったような分からないような返事が返ってきました。
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