2011年3月22日火曜日

反省

高校生の時の思い出です。

1年生の時はクラスクラブ一緒でしたが、
クラス替えで2年生からクラスが別になった同級生がいました。

ちょっと腹が立つ事があって、部室でそいつと口論になりました。

人を小馬鹿にするような口の利き方堪忍袋の緒が切れて、
力任せそいつぶん殴りました

 「やめろよ!」

そう叫びながら、体を丸める彼の頭、背中、脇腹をなぐり続けました。

 以前からむかついていたので、抑えが効かなかったのです。

側で見ていた先輩が止めに入ったのですが、
怒りは直ぐには静まりません

 足蹴にしたらば、さすがに他の先輩もやって来て、
力一杯怒られました


 「僕は一切、手を出していませんよ! 先輩!

このチャンス逃すまいと、
そいつは被害者意識丸出しの声で先輩に泣きついています。

「お前が手を出さないから、喧嘩ならなかったじゃないか!
だから俺がお前の分まで手を出してやったんだ! ありがたいと思え!」


もしも彼の分まで手を出したのなら、
自分で自分を殴らなきゃならないはずだよなと、
突っ込みを入れる、もう1人の自分がいました。

ですが、まだ高校生だった私にとって、
「もう1人の自分」「自分の都合が悪い」時には
小さい声しか発言しないので、私は無視しました。


喧嘩なら両成敗ですけれど、これは『一方的な暴力』ですよ! 先輩~」

「てめえは本当に卑屈な野郎だな!
いいか! 一人二役やったから、俺はとても疲れたんだぞ!

 『お疲れ様でした』

って飲み物ぐらい買ってくるのが礼儀ってもんだろうが!」


今こうして振り返ると、私は礼儀道理わきまえていない
低俗な人間だったような気がします。


こんな2人の間を取り持つ気にもなれなかったのでしょう、

「とにかく、部室で喧嘩はするな! いいな!」


 新しい部活のルールを即急に作成して、先輩は帰宅しました。



私は帰宅してもまだ部室での事に腹が立っていました。
明日、もし謝らなかったらもう1度力一杯ぶん殴ってやる
拳を握る小指痛みが走りました。

 嫌な感じがしたのでゆっくり手を開くと、
左の小指外を向いています
慌てて整骨院に行くと


 「折れていますね」


と言うなり、スタッフ全員で私を抑え付け
外を向いている左の小指を引っ張りました。

悲鳴を上げたときはもう骨接ぎは終わっています。
添え木を当てて、左手がグルグル巻きにされてしまいました。

 殴った奴骨折してはお話にもなりません。
ばれたらみんなに馬鹿にされるのは目に見えているので、
翌日登校するなり


 「階段でこけた」


一生懸命言いふらしましたが、
ばれやしないか冷や冷やものの毎日した。

私は喧嘩が強い方ではありません。
でも、この時ほど「喧嘩に向いていない」と思った事はありません。


そして、この日以来
私はマハトマ・ガンジー尊敬するようになりました。

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