折角、手元に珍しい資料があるのですから、これから少しずつアップしてゆこうと思っています。
完成予想のラフスケッチ |
ブログテーマ「タイの日常生活」でたまに話題にする「小さなお寺」は、正確には「お寺」ではなく、日本語で言えば「研鑽所」みたいなものです。 何が違うかと言えば「僧侶」がいません。 タイでは尼僧だけでは「お寺」として登録できないのです。 ですから「尼寺」というものは存在しません。
更に言えば、上座仏教では女性は僧籍に就けない事になっていますので、「尼僧」という言葉も訳語としては不適切なのですが、タイ語の「メーチー」の適切な日本語が見あたらないので、便宜上「尼僧」という言葉を使っています。「メーチー」は「僧籍」に就けないので分類上は「在家信者」と同じ扱いになるそうですが、「出家」の儀式を行い、僧侶と同じように厳しい戒律生活を送ります。 殆どの「メーチー」は何処かのお寺にに属し、お寺の行事を手伝ったり、お寺を訪ねてきた人達の世話をしたりしています。
工事を始める前の整地 |
私がよく遊びに行っている「研鑽所」の「メーチー」は、出家してまだ3年ちょっとですが、2009年12月5日に「研鑽所」の起工式を行いました。
基礎工事 |
そして、昨年の12月5日には「ソムデットオンパトム」の起工式を行いました。 高さ約22m、膝から膝までの幅が17.5mありますから、タイではかなり大きな仏像となります。 ここは元ドリアンの果樹園でしたが、オーナーが 「メーチー」に土地を寄進して、「研鑽所」として生まれ変わったのです。
ちなみに、ここで栽培されたドリアンはとても味がよく、ドリアンの一大生産地であるこの一帯でもちょっとは名の知られたドリアン果樹園でした。 残念な事に、ドリアンの樹は伐採してしまい、まだ若い樹が1本残っているだけです。
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