2010年9月24日金曜日

懇談会で (世代間伝播)

その日セミナー終了後、懇談会がありました。 セミナー中の私語や外部との連絡は一切禁止だった事と、受講後に気持ちが大きく変化したためでしょう、皆話に花が咲いていました。 Y.S.先生やスタッフの方々も話しに加わり、楽しいひとときです。 ですが私は一人でボーっとしていました。 自分のあまりの異常さに気づいたショックでまだ頭が混乱していたのです。
Y.S.先生はセミナー中に流す涙は悲しみの涙ではなく、真我に出会えた、本当の自分を知った喜びの涙であると説明して下さいましたが、自分の流した涙はどうしても「喜びの涙」とは思えませんでした。 第一、嬉しかったらこんなに苦しい思いをする訳ありません。 そして、嬉しそうに話している周りの人達が羨ましく思えました。 家族や友人の受講を祝って、花束やプレゼントも持ってくる人達も沢山参加して、真我に出会えた喜びを讃え合う会場の人達は、私には眩しすぎました。
そんな私に、スタッフの1人が話の輪の中へ誘って下さりました。 そこで始めて知ったのですが、私はかなり目立っていたようです。 始めから終わりまで泣き通しだったので、端から見ればかなり「ゴミ出し」をしたとでも映ったのでしょう、「あれだけ吐き出せば、すっきりしたでしょう。」と皆に尋ねられました。
隣の席に座っていた方を改めて紹介されたのですが、殆ど覚えていませんでした。 彼は自分の殻の中にこもり切ってしまい、感情を素直に出せずに悩んでいたそうで、「どうすれば、あんなに素直に泣けるのでしょう?」「泣き方に何かコツなどありませんか?」などと尋ねられるのですが、別に泣きたくて泣いている訳ではなく、勝手に涙が出てきて止まらないだけで、止められるものなら止めて、必要な作業に集中したいのです。 それにセミナー中に見えた自分の心は憎悪や怨念で満ちており、「真我」を求めている人達に助言できるような事は何一つありません。 素直に感情表現しているのではなく、「醜い己に戸惑っている」とでも言った方が正解で、私の方が逆に「どうすれば普通になれるのでしょう?」と尋ねたかったくらいです。 ですが、他の人達だって私には分からない悩みを抱え、私を羨ましいと思っているのですから、「隣の芝は青い」と言うやつでしょう。

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