セミナーが進むにつれ、私は自分がいかに実の母を恨み、憎んでいるのかが次第に分かってきました。 ここまで母を憎んでいながら、傷害沙汰等に到らなかったことが不幸中の幸いだったと思えてきました。 もう、先程の「真我」に出会えた感動などどこかへ消し飛んでしまいました。 いくら折り合いが悪いからと言って、実の母をここまで憎んでいる自分自身に大きなショックを受けました。 何とかして一言でいいから「ごめんなさい」と紙に書こうと鉛筆を握りしめるのですが、書こうとすればするほど苦しくなるのです。 Y.S.先生から様々なアドバイスを受けながら自分の心を深く掘り下げていきましたが、掘れども掘れども出てくるのは「恨み、憎しみ、悲しみ、嫌悪」と「涙」ばかりです。 自分でも自分のことを「変わっている」とは思っていましたが、まさかここまで「異常」だとは思っていませんでした。
振り返ってみると、母は自分の母、私から見れば祖母を非常に恨んでいました。 幼い頃に祖母の悪口を散々聞かされました。 台所で食事の支度をしながら、「大嫌いだ」「死んじまえ」と祖母に対する恨みを呟いている母の後ろ姿は、子供心にも近寄り難いものでしたし、まるで胸を刃物で抉られるような恐ろしさを感じる事も度々ありました。 それはまるで、決して触れてはいけない「封印」ような禍々しさを帯び、言葉では表現のしようがないショックを受けていました。 以前から私はそういった負の感情面を何らかの形で母から引き継いでいるのではないかと感じてはいました。
0 件のコメント:
コメントを投稿