2010年9月22日水曜日

母との関係 (世代間伝播)

ですがどうしても合点がいきません。 私は母から、母をここまで恨まなければならないようなことをされてはいないのです。 確かに折り合いは悪かったです。 母は私のやることなすこと全てにヒステリックに干渉してきました。 根っからの心配性で物事をマイナスに考え勝ちでした。 どこをどう考えるとそんな結論になるのか、「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも」ではありませんが全ては私が悪いという結論に達するのです。 そして取り乱しながら人格まで否定してくることが日常茶飯事でした。 あまりに度を過ぎると父がたしなめましたが、そうすると「2人で連んで私を悪者にしていると」いじけててしまい手が付けられません。 でももしここまでされなけば、私だって家を出たりははせず家業を継いでいたはずです。 当時の私は母をは「ノイローゼ」だから、精神科治療が必要だと真剣に思っていましたし、最近になって知ったことですが、母は友人に対しても同様の傾向があるようす。 要は常に「悪者」を作り、その人を責めることで自分のアイデンティティーを保っているのかも知れません。 父は常にそんな母を黙って見守っていました。
そんなことを思い出しながら私は黙々と「ゴミ出し」を続けました。 でもそれらはここまで母を恨み、憎む理由としては明らかに不充分です。 家族を理由もなく殺されたとか、何世代も紛争を続けている「敵」でもなければ、ここまで人を恨み憎むことはできないはずです。 それを私は実の母親に対してしているのです。 たった一言、嘘の「ごめんなさい」を口にすることも紙に書きだすことすらもできないのです。 そんな自分自身が情けなかったですし、言おうとすればするほど心の奥底ではそれを拒むこの葛藤はこれまで経験した事がない、例えようのない辛く苦しいものでした。 「人間として失格だ」そんな思いで頭の中が一杯になってきました。

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