次回のセミナーは2週間後で、まだ空席があったので、すぐに申し込みました。 残り少ない貯金の事など全く気になりませんでした。 とにかく、母を憎み怨む醜い心を少しでもきれいにしたい、それだけしか考えられませんでした。
その日は一緒にセミナーを受講した人が夜行バスで帰るので、池袋まで送りに行ったために帰宅がかなり遅くなっていました。
翌日、いつもと同じように現場へ向かい仕事をしましたが、珍しく仕事に集中できませんでした。 自分で「天職」だと思うほど合っていました。 激しい雨が降りしきる中でカッパを被っての作業も、木枯らしが吹き荒ぶ真冬の作業も、真夏の熱く焼けてしまった日陰のない金属屋根の上の作業も、それほど苦とは思いませんでした。 むしろ、他の職人が嫌がってやらない作業でも淡々と続けられる事に誇りすら感じていました。 ですがこの日、心は昨日、一昨日のセミナー会場にありました。 醜い自分の内面が頭から離れず、母との関係改善は、水を求めて当て処もなく砂漠の中をさ迷っているかのような焦燥感と絶望感ががありました。
次のセミナーまでにできる事は少しでもしたいのですが、何をしていいのかも分からずに、もどかしく気の重いい2週間でした。
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