2010年9月23日木曜日

第1歩で躓いた (世代間伝播)

セミナー第1日目が終了し、ホテルの個室へ移動しましたが、休む気にもなれません。 時間の許す限りゴミ出しを続けました。 セミナー中と同じで涙ばかりが溢れ出ても、「ごめんなさい」とは一言もかけません。 一風呂浴びて作業を続けている内にいつしか疲れ切って寝てしまいました。
翌日も同じ作業を続けましたが結果は昨日と同じです。 セミナー終了直前になってやっと一言だけ「お母さん、ごめんなさい」と書くことができました。 大げさに感じるかも知れませんが、私にとってはそれこそ全身全霊を傾けて自分の奥底に潜む何者かと闘い、やっと言えた一言でした。 他の受講者が「真我に目覚めと」とか「本当の自分に出会えた」とこれまでとは別人のようになって興奮気味に喜びを表現しているのとは対照的に、たった一言「ごめんなさい」と言うことのみに2日間の総てを費やさねばならない自分の「異常さ」を嫌と言うほど思い知らされてしまいました。
セミナーの最後に受講者が1人1人感想を発表しました。 何を言っていいか分からないほどボーッとしており、「泣き疲れました」としか言えなかった私に「君はお母さんとの関係を改善できなければ、これから先の君の人生がどうにもならないことはよく分かったでしょ。 一刻も早く解決しなきゃ駄目だよ。」と穏和なY.S.先生がかなり強い口調で助言を下さいました。
Y.S.先生の言葉に我に返り、母に対するマイナスの感情が、私のこれまでの「人間関係」に大きな影響を与えてきたことにやっと気付きました。 私達人間にとって一番初めに築く人間関係であり、人間関係の基本とも言えるものが母との関係なのに、私はそこで大きく躓き、そのまま成長してしまったのです。 「人間関係」が悪いのは当然だと痛感しました。
心理学的には母親像が個々人の「女性像」に最も大きな影響を与えるそうですが、実の母親に対するイメージがここまで悪くては、私にとっての「女性」とは「憎しみ」の対象でしかないはずです。 女性もそんな事をどこかで「感じ取る」から避けられてしまうのでしょう。 事実、私は「女性」とのいい人間関係を築くことは殆どできませんでしたし、当時36歳だった私は結婚どころか、交際する彼女すらいたことがありません。 今のままではこの先も彼女はできないなと考えると、惨めさも加わり遣り切れなさで一杯になりました。

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