Y.K.さんがした努力を今度は私がする番です。 たまたま娘さんが診察を受けた医師からアドバイスを受けた後、Y.K.さんは日本には殆ど資料がないので英語の資料にも随分眼を通したようです。 その経験や知識を彼女から与えてもらえる分、私は楽なのかも知れませんが、「覚悟」をしなければならない点では同じです。 気持ちは重く沈みました。
翌日、仕事を終え帰宅すると直ぐにシャワーを浴び、さっさと食事を済ませるとセミナーでやった「ゴミ出し」作業をやりました。 セミナー中ほど深く自分を掘り起こせませんが、それでも「ゴミ」はいくらでも出てきます。 出せるゴミは少しでも出して、セミナー当日の「ゴミ出し」に費やす時間を少しでも減らして本題の「真我開発」に集中しなければなりません。 独りで泣きながら便箋に向かって、醜い感情を吐き捨てる日々が続きました。
私の父は建築鈑金職人です。 トタン葺き屋根と雨樋の仕事を中心に、台所のステンレス貼りや天蓋、排気ダクトなどの製作取付をしています。 父から仕事を学び、家業を継ぐ気だったのですが、母との折り合いが悪く、堪らなくなって家を出てしまい、その後は仕事が忙しい同業者の間を転々としている「流れ職人」でした。 この時期、私は町場の仕事を中心にやっていたので雨の日は仕事が休みになる場合が度々ありました。 Y.G.塾のスタッフの方が、「仕事が休みの日は自宅でじっとしているよりはY.G.塾にきてゆっくりしてなさいよ、その方が精神的にずっといいから。」と、事務所に遊びに来るよう勧めて下さったので好意に甘えさせてもらいました。 遊びに行くとは言ってもスタッフの方々は仕事がありますから、ソファーに腰掛けて本を読んだり、疲れるとうとうとして、スタッフの方々が帰る少し前にアパートへ戻っただけでしたが、無理に関わらず、そうかといって放って置かれる訳でもなくたまに声をかけて下さった気の使い方や距離感に多少は癒されました。
又、居ても立ってもいられない遣り切れなさに苛まれたとき、仕事で忙しいはずなのに時間を惜しまず丁寧に電話対応して下さいました。 もしスタッフの方々の好意がなかったら、2回目のセミナーまでの12日間はもっと辛い絶望的なものだったはずだと思うと、家庭的な対応が本当に有り難く感じました。