2012年2月5日日曜日

仏像(ソムデットオンパトム)建立 5 (タイ上座仏教)

 タイで暮らした事がある人なら分かると思いますが、タイの職場では封筒を持った人が社内を1人1人廻って寄付を募る事が珍しくありません。 「タムブン(功徳)」と呼ばれ、お寺の改修や仏像建立の場合が殆どです。 「良い事」をしているのに、日本人の中にはあまりいい顔をしない人がいる事を不思議がるタイ人もいます。 でも大抵の人は「日本人とタイ人は考え方が違うから」と理解しているようで、無理に勧めたりはしません。


 2011年3月17日(木)、当時の私の派遣先企業では昼休みを利用して、以前から 募っていた寄付金の集計を行われていました。 社員数は工員・事務員合わせると400人前後いましたから、例え一人が出す金額が小さくても、総額はかなり大きなものになるはずです。 写真に写っている男性の右腕の向こうに「チラシ」のようなものが見えます。


 小銭の先にある「チラシ」と同じもので、仏像(ソムデット オンパトム)建立の寄付を社内で募る為に有志が印刷したのです。 この会社には、私がよく行く「小さなお寺」にお参りに行く社員が結構いました。 私が行くようになったきっかけも、写真に写っている男性社員の紹介でした。


 集計は翌日も行われました。その日、仕事が終わるといつものように、バイクタクシーに乗ってワゴンバス発着所所まで向かいます。 2011年4月26日(火)の「ワゴンバス」は、この日撮った写真を使用して書いた記事です。


 いつものように到着したときにはこの「小さなお寺」は真っ暗ですから、翌朝(4月19日)、現場で写真を撮りました。 前回来たときから1ヶ月近く経ち、柱が立ち並んでいました。 何だか「ストーンサークル」みたいです。


 柱と柱の間にビティ(建枠)が並んでいます。柱の上に「梁」を架けるために梯子状の「支え」を作っている最中でした。 この「支え」の上で配筋をして、箱(型枠)を組み、中にコンクリートを流し込んで、完全に固まったら組んだ型枠を外せば、「梁」が出来上がります。


 3月に入るとタイは日に日に気温が上がって「夏」らしくなります。 頼りない細い柱を見ていると、沸々と湧いてくる不安すら「どうでもいいや」と思えてくるには充分過ぎる、耐え難い暑さです。 タイで10回目の夏を迎える私は、かなり「タイ化」しているようです。


 手前の布基礎だけ作って、柱が立っていない場所には「階段」を作りますが、手を付けるのは未だ先の事なようです。
いくらここが風通しが良くても、9:00 になるとかなり暑くなります。 取り敢えず写真は撮ったので、日陰でゆっくりする事にしました。



関連記事


    仏像(ソムデットオンパトム)建立 1

   仏像(ソムデットオンパトム)建立 2

   仏像(ソムデットオンパトム)建立 3




0 件のコメント: