2011年5月14日土曜日

社員寮 (タイの日常生活)


私が4年間暮らしていた寮です。




4年間暮らした派遣先会社の寮






4月末で所属会社と派遣先企業との契約が切れたので、


此処を出てゆかなくてはならないのですが、


再就職先も中々見つからないので、


取り敢えず1ヶ月だけ、


引き続き住まわせてもらう事になりました。




寮の門にある警備員室






一応、形だけは


セキュリティーがバッチリです。


ゲートを設置して、


警備員が24時間常駐しいています。






勤務時間の大分部、警備員はここにいます






御多分に洩れず隙の多い警備員で、


警備員室で寝ていたり、


何処かへ行って居なかったりして、


満足に用を足さない事がよく有ります。




愛想の良い警備員






「居る」と思えば「居ない」けれど、


「居ない」と思えば「居る」、


まるで「忍」の様な警備員です。




サボって居眠りしている所を


写真に撮ろうと思っているのですが、


これまで一度も成功していません。




「撮ってくれ」と騒ぐので、仕方なく1枚







そういう点では


警備員の端くれで、


「用心深い」


「隙がない」


のかも知れません。




写真に写っているのは


愛想の良い方の警備員で、


もう1人はかなりぶっきらぼうです。




よく入寮者が座り込んでいる玄関 (オートロック)






玄関はオートロックで、


カードキーを使用しています。




よく理解出来ないのは、


このカードキーを持たずに


外へ出る者が


沢山いる事です。




張り紙は
「許可無く部外者を入室させた者は、
寮から出てゆくこと」






戻って来たら当然中に入れません。


誰かカードキーを持った者が帰って来るか、


外に出てゆく者が来るまで、


玄関に座り込んでじっと待っています。




内側からは右上の四角いボタンを
押すと扉が開きます






偶に、そんな奴らが重なってしまい、


4〜5人の工員が玄関の前で


座り込んでいる事があります。




彼らは間違いなく、


部屋の鍵も持っていません。




一応、カードキーがないと中に入れません






一緒に住んでいる者が部屋に居れば、


ノックしただけ部屋に入れますし、


居なかったら誰か他の友人の部屋に


入れてもらえばそれで済みます。




扉の閂を上下するレバー







ぼんやりしていれば、


そのうちルームメイトが帰って来ますから。




そんな人達にとって、


「鍵」は煩わしい存在なのかも知れません。




レバーを起こすと






開閉用閂のレバーを起こして、


扉がロックされないようにしてある事がよく有ります。




部屋に盗まれる物がない人にとって、


「セキュリティー」よりも


「利便性」の方が大事なのでしょう。




レバーに当たるので、扉がロックされなくなり、
使いやすさが向上します






4階にはもう1つ、


オートロックが設けてあります。




左にはテンキー兼
カードキー認識装置が見えます




こちらもカードキーで扉を開くのですが、


テンキーでも開くようになっています。




何年も同じ番号を使用しているので、


汚れて黒くなったので、


番号を推測し易くなってしまい、


セキュリティーレベルが


大きく後退してしまったように見えます。




暗証番号に 「5, 6, 7, 8」 が
用いられている事は、誰の目にも明か






でも実は、


設置当初からレベルは余り下がっていません。




誰かに番号を尋ねれば、


皆、気楽に教えてくれるので、


「テンキー」のセキュリティーレベルは


最初からとても低いのです。




4、5階は事務員、


特に女性社員のセキュリティーの為に、


わざわざ階段の踊場に


オートロックの扉を設置したのに、


その扉を開けっ放しにするのは


その女性の方が多いようです。




いつも開けっ放しの4階オートロック扉




4、5階に住んでいるのは女性の方が多く、


自炊の食材を買って来たり、


皆で集まってお喋りする時の御菓子を持ち寄ったり、


飲料水をペットボトルに詰めに行ったりと、


階段を昇降する機会が多く、


手に荷物を持ちながら扉の開閉をするのが


面倒なのかも知れません。


安全かと言えば、


決してそんなことはありません。




4年近く前、


DVDプレーヤーと現金を


盗まれた者がいます。




私も一度、


帰宅したら部屋のドアが開いていて、


ベッドのシーツには、


見たことのない靴跡が


付いていた事がありました。




そんな事がたまにあっても、


入寮者の「セキュリティー意識」は


ご覧の通りです。






関連記事 「消えた大トカゲ

2011年5月1日日曜日

健康管理

インフルエンザ2009年型が発生してから、
私の派遣先の会社では出社時に、
体温測定殺菌ジェルによる
手の消毒を奨励していました。



2年前から同じ容器の殺菌ジェル (2種)



本当にこんなもので
インフルエンザウイルス
死滅するのでしょうか?

食中毒勘違いしては
いないでしょうか?

顕微鏡でも見えない世界の事ですから、
私には確かめようもなく、
ただ言われた通り、
学者の言葉信用するしかありません。

乾いた後で手がしっとりするような気がしますので、
もしかしたら僅かにグリセリン等が
入っているのかも知れません。

この殺菌ジェルは、
女の子達にはあまり評判良くないようです。

ヌルヌルして気持ち悪い

乾燥すると、手がカサカサになる」

などの理由で、
使用拒否している子を多く見かけます

ヌルヌルするのは分かりますが、
何故カサカサするのか、
私には分かりません

きっと乾燥肌なのでしょう。



一部の女の子の手をカサカサにしてしまう「殺菌ジェル」
もしかしたら、その子は手がバイ菌だらけだからなのかも知れません




タイ人に言わせると、
肌の色くなる程、
乾燥肌になるそうです。

タイで美人第1条件
色白
な事です。

私にはスタイル良く、とても綺麗に見えても、
「私は色が黒 から」
と、その美貌自信持っていません

その逆に、どんなに不美人でも、
「私はだけは白いんだから」
と、胸を張って生きています。




ですから乾燥肌指摘すると、
間接的不美人
指摘する事に成りかねないので、
いつもうっかり口を滑らせ余計な事ばかり言っている私には、
敢えて乾燥肌なの?」と尋ねませんでした


でも、本当にカサカサになるのか、
ちょっと気になっています。

殺菌ジェルは良いとして、
問題電子体温計です。

に目掛けてレバーを引くと、
ピッと音がして体温が表示されます。

 「失礼します。」

 ピッ

35.2℃ です」

 「えっ! でしょ! そんなに低いの?」

このタイプの電子体温計の温度表示
飽くまでも目安なのは承知していますが、
いくら何でもそれはないだろうと口にすると、

 「今は気温低いですからね。」

と寝ぼけた返事が返ってきます。

 「俺は爬虫類か?!」

いくら気温が低くても、
私達人類哺乳類なのです。

体温を一定に保つシステムが
身体に備わっているのです。

もしかして、それが壊れているから、
以前記事にした「エアコン 」みたいな事が
起きるのかなとも思います。



計る度に、温度が異なる
ルーレットみたいな電子体温計(非接触型)



こんないい加減な体温測定をしていて、
健康管理なるのでしょうか?

「発熱」した者を発見できないと思うのですが・・・

も しも健康管理謳うなら、

ホメオスタシスにより、
人間の平均体温約36.5℃に保たれている」事。

「体内に侵入した『異物』
排除するために発熱する」事

等、最低限基本的知識
測定者に理解させる為の研修を行い、
せめて35℃台前半の体温には
疑問を感じるようにした方が
良いのではないかと思います。

備え付けの体温計は2台ありますが、
この2台それぞれ、同じ人測定すると、
「同じ温度」を示す事がたまにあります。

「近い温度」を示す事あります。

でも殆どの場合、
0.5℃以上を示します。

1℃以上だって決して珍しくはなく
同じ温度を示すよりはずっと高い確率だと思います。

どう考えてもどちらか一方が、
場合によっては両方
壊れています。

もしかしたら、
「世界初! 疑似乱数発生装置内蔵型」
なのかも知れません。

私にとって、そんな状態のまま約2年間
この体温測定が行われて来た事も疑問ですが、
誰もこの体温測定について
疑問思わない事は
更に大きな疑問です。

でも、これはある意味仕方の無い事なのかも知れません。

病院だって、五十歩百歩なのですから。

以前勤めていた病院でも、
壊れていつもトンチンカンな温度を示す体温計を、
いつまでも大事に使っていました。

私が余りに五月蠅く言うと、
日本人患者には
気を付けて使わないようにするのですが、
それも精々1週間でした。

壊れた測定器は使うなよ!
何度言ったら分かるんだ!」

 「そんなこと言ったって、
これしかないのよ!
しょうがないじゃない!」

 「体温を間違えていたら、
病気を見落とす可能性だってあるだろう!」

 「じゃあ、あなたが新しい体温計買ってよ

患者がいなければ
病院の中で、
こんな会話が当たり前
なされているのです。

私が勤めていた病院は、
患者には情け容赦なく
高い治療費ふっかける癖に、
消耗品は壊れて存在価値がなくなっても、
平気使い続けていました。

こんな些細な事気を揉んで
いつも苛々していたので、
病院に努めているうちに段々具合が悪くなってきました。

逆に、
壊れた
体温計で計測した体温を
堂々胸を張ってカルテに記入できる人達は、
ストレスない
伸び伸びとした人生を送っていました。

 「万が一の事があったらどうしよう?」
とは考えないのだと思います。

体温を計測している時点では
何ら問題起きていないのですから。

そして、タイ人の患者なら、
 「病院で大丈夫って言われたから大丈夫よ。」
と、
それ以上は心配しないはずです。

でも、気にする人
この体温計の温度信用できない
測定方法が、ああだのこうだの」と、
不安が更なる不安を呼び込みます

そして、
体温なんか別に気にならない人は、
「さっき計ったら、何でもなかった
安心が更なる安心を呼び込みます

同じ壊れた体温計でも、
精神的反応
180度異なるのです。

つい最近まで
私は壊れた計測器に
存在価値などないと思っていました。

でも、壊れた体温計を使って
「安心」する事ができる人とっては、
充分に存在価値あるかも知れません


私はこのタイという国で、
何度も価値観転換
学ばせて戴きました



関連記事  エアコン

2011年4月26日火曜日

ワゴンバス (タイの日常生活)

いつも利用しているワゴンバス

チケット売場待合室の写真です。



料金は路線バスと大差ありませんが、

便数多く到着時間早いので、

タイ人が好んで利用する交通機関の1つです。




チケットを買い求める人達

始発終着主要都市で、

乗客は運転手に掛けて

ワゴンバスを降ります


たまに満席なっていないのに出発するので、

珍しいな

と思っていると、

中途半端な所で人を拾います


乗客がバス会社連絡を取り

落ち合う場所時間を決めて置くようです。



チケットを購入したら、
じっと待合室で出発を待たなくてはいけません。


たとえチケットには出発時間が1805と書いてあっても

18:05にバスが出発するとは限りません


出発時間ではなく、「便名」と考えた方が

分かりやすいかも知れません。


ワゴンバスは1日に何往復もします。


帰ってきた順に次の客を乗せて、又、出発します。


予定より30分以上早く出る時もあれば、

その逆もあります


ですから、

おとなしく待合室で待っていないと

乗り損ねしまいます。



割引券 No.26755
(発行から1ヶ月有効)
140バーツ 18:05発
日   月    年
サービスのご利用ありがとうございます
(藁半紙製)




基本的発想は渡し舟で、

客が満席になった時点出発します。


ただ、余りに客の少ない時間帯には

幾つか空席のまま出発する事もある様です。



チケットは藁半紙に印刷したちゃちなもので、

ワゴンバスに乗る時に確認するだけです。



赤いナンバープレートは「仮登録」


連休前日の夕方には、

乗客を捌き切れな事があります。


そんな時は大型バスチャーターして来ます。


バス会社だって掻き入れ時なはずです。


どんな話が付いているのか分かりませんが、

10年以上やっている商売なら、

「契約」などではなく

「商慣習」として動いていると思います。

「野郎」は窮屈な最後尾列に押し込まれます


同業者同士が「商売敵」としてではない、

「協力関係」を築くのが上手な国民ですから、

そこいら辺は上手くやっている筈です。



車によってはとんでもない派手な内装ですが、
この車は予算がなかったのか落ち着いています


このチケット売場の女の子は、

おばちゃんでしょうか?

無愛想な所がそっくりです。


地顔はまあまあ可愛いのに、

化粧全てを台無しにしています。


「一言、助言してくれる友人がいないのかな?」


と、この子の見る度に思うのですが、

「大きな御世話」

なのでしょうか?


いつも無愛想なチケット売場の親子?


私にもう少し勇気があれば、

近付いて撮った写真をブログにアップして、

私の主張が決して大袈裟でも、

一方的主観によるものでもない事を

読者の方々に理解してもらえる筈です。


近くで見ると、一言注意したくなるような化粧をしています

でも、電話を掛ける振りをして

こっそり撮った写真では、

それを証明できません


又、別の機会があったら、

もっと近く撮影してみたいと思います。

2011年4月25日月曜日

納得の「改善提案」 (タイの日常生活)

先日書いた

改善提案」という

記事の続きです。

人事副課長が、

部下一緒に製作した書類立てを

「芸術的よね

自画自賛していました、

その訳がよく分かりました


設計課が製作した「書類立て」
やはりコピー用紙の入っていた段ボール箱から作っています


設計課「書類立て」

製作していたのです。

野郎が作ったのでしょう、

機能性重視

「遊び心」

感じられません。


無機的

「書類立て」

並んでいるだけです。



「人事課」の製作した「書類立て」
女性中心の部署だけに乱雑です


それに対して

人事課の「書類立て」は

女性らしい装飾

施してあります。


その上、

金色の紙が

ピン貼れず

シワ寄っている辺り、

手作り感溢れる仕上り」に

花を添えるものと

なっています。


無造作に突っ込んだ

「残業記録帳」との対称性

生活の中に溶け込んだ芸術

すら感じさせます。


書類を機能的

整理して立てることで

機械的風景

作り出している設計課と、

人間温もり

演出している人事課「違い」を、

芸術的よね」

誇らしげに語ったのかも知れません。



前回紹介した時にはなかった "OverTime" の表示をしました


職場の中の

取るに足りない出来事かも知れませんけれど、

日本からの派遣役員には、

こんな道ばたひっそり咲く花

目を向けるような、

心の余裕

持って欲しいなと感じました。



関連記事 改善提案

2011年4月24日日曜日

ドリアン果樹園 (タイの日常生活)

タイ正月(今年は4月13~15日)を迎え、ようやく夏らしくなったとはいえ、例年よりも気温は未だ低いように感じます。


未だ若いのに実を沢山付けている樹


3~4月に雨が多いと、ドリアンの果肉は水っぽくなり、傷むのも早くなります。

この樹はなぜか片方にしか実が成っていません


今年の3月は雨が多かったのですが、4月に入ると雨は殆ど降らなくなりましたが、気温は例年程高くありません。

反対側から撮影


こんなに寒いと、ドリアンのできが悪くなるのではないかと、私は心配で仕方ありません

根元から2本に別れ、低い位置からたくさんの枝を付けている樹

そんな私の為に、知人がドリアンの果樹園に連れて行ってくれました。

低く突き出した枝に、並んで実が成っています


丁度私の誕生日(4月9日)だったので、何よりのプレゼントです。

枝振りが他の樹よりもバランスが取れていました


ドリアンは順調に成長しているようですが、この果樹園のものは、出荷は早くてもソンクラン明けです。

この樹の実は他の樹より成長が遅いみたいです


味の方は、残念ながら、食べてみるまでは何とも言えないそうです。

高い位置でも横に伸びる枝があります


ドリアンの枝の中には横に長く伸びるものがあります。

手前の細くて白い樹はパラゴムノキ


実が沢山なると枝が折れてしまうそうです。

見上げると、数珠繋に実が成っています


幹からビニールの紐で枝を吊って折れないように支えていました。

こんな高い所から実が落ちてきて、頭に当たれば確実に即死です


比較的大きな樹だったので、かなり高い所にも実が成っていました。

どうせ死ぬなら、ドリアンの実に頭をぶつけて死にたいものです


お昼には太陽が真上に昇るので、高い所を撮すと全て逆光になってしまいます。

死体はドリアンの樹の根元に埋めてくれたら本望です


ドリアンの樹は寿命が20~25年だそうです。

実がいくつ成っているか数えていますが、賭けてもいいです
絶対に数え間違えています

他の果樹に比べ、肥料を与える量が多いそうです。

逆光と手振れのせいで、ろくな写真がありません


れにしても随分高い所まで実が成っています。

サボテンみたいなドラゴンフルーツ


ドリアンの樹を見上げていると、となりに随分背が高いドラゴンフルーツがありました。
別に珍しい訳ではなく、普通は手入れがし易いように低く育てているだけなのだそうです。

ちょっと目には綺麗な花が咲きそうな気がします



この植物は花が咲くとウンコの臭いがするそうです。

1度見たら(嗅いだら)忘れない、印象深い花が咲くそうです

花が咲く前に摘まないと臭くて堪らないと言ってました。

パラゴムノキは寿命が20~30年だそうです


白くてひょろ長い樹はパラゴムノキ です。
ドリアンは年1回しか収穫できないけれど、ゴムは1年中収穫できるから、実入りがいいそうです。


数年後にはこのドリアン果樹園も、
ゴム園になってしまうのでしょうか


このパラゴムノキが大きくなってゴムの樹液 が採取できるようになった頃には、この果樹園のドリアンの樹もそろそろ寿命となります。

天寿を全うするまで、1つでも多くの実を付けて下さいね


新しいドリアンの樹を植えず、ゴム園 になる予定です。

樹の根元をよく見ると、スプリンクラーが付いています


タイからドリアンが少しずつなくなってゆくのは、断腸の思いです。

皮は脂が強く、爪で向くとあとで爪が黒くなって、
なかなか落ちません


裏庭に「ローンコーン」という果物が成っていました。

龍眼ほどくせがなく、濃厚な味だけれど、後を引きません


半透明の甘い果肉です。あと数日で食べられそうです。

収穫用の長い竹梯子


ドリアン園の収穫の様子は見物だと聞いています。
再就職先 が見つからなければ、5月はドリアン園に来て、二度と見たくなくなるまで食べ尽くそうと思っています。



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