2010年12月3日金曜日

関心 (トラウマ)

こんな人に言いづらい悩みを抱える少し前、高校3年の1学期に私は既に大学進学を断念して就職を選び、その後失恋しました。 このままでは社会に出る前から負け犬になってしまう、今いるこの地点から、何をどうする事が自分を最も成長させられるのかを、落ち込みながらも必死に考えました。 
最も関心があった事は、英会話でした。 今後国際化が加速してゆく中で、英語を使いこなす事は必要最低限の条件であろうと、大学進学を断念した時点から英会話をかなり真剣に学び始めました。 学校での英語の成績は余り良くなかったのですが、2年の英文法を担当してくれた講師の先生がとても良い先生だったので、随分相談に乗って貰いました。 ほとんど独学だったにも拘わらず、意外と覚えが良かったように思います。 卒業後に受けた英検2級は受験対策を殆どしなかったにも拘わらず合格することができました。 ですがさすがに1級には届きませんでした。 当時は準1級がなく、1級と2級のレベルの差が大きかったので、受験対策をせずに英会話だけしか勉強していない私が合格できないのは当然でしたが、苦手な英文法にもう少し力を入れた受験対策を普段からしていれば、合格圏に手が届く程度の点数は取れたと思います。
「超心理学」にはそれ以前からかなりの関心を持っていました。 きっかけはブルガリアで開発された「超高速学習法」とユング心理学の「集団無意識」の概念の二つを知った事です。 この2つはどちらも2年生の時に英文法の先生から教えてもらったもので、私にとってはかなり衝撃的なものでした。 小学校3年の時に、何かの本でブルガリアの「超高速学習法」を紹介していましたが、小学生向けの本でしたから「すごい! 先生の話を聞いても聞かなくてもテストは満点!?」みたいな紹介の仕方で、肝腎の学習方法については「クラッシック音楽を聴きながら、リクライニングシートで先生の説明を聞いても良し、聞かなくても良し。 でもテストをするとみんな満点近い高得点で、今までの勉強法の30~50倍のスピードで勉強ができる。」程度の説明しかなく、詳しく知りたくても参考資料になりそうなものは何も書いてありませんでした。 それが8年後、歴史、原理、方法などを詳しく解説した本が出版された事を知り、飛びついたのです。 この頃はまだ大学受験を目指していたので、苦手な英単語を覚えようと自分で教材を作りました。 後に大学受験用英単語のテープが市販されたと知ると直ぐに購入して試してみました。 また、その本を監修した教授(確か、平井富雄だったと思います)が禅と脳波の関係について興味深い研究発表をしていたので、近所の禅宗のお寺に座禅を組みに行ったりもしました。
超心理学については、最初はフロイト心理学に興味を持っていたのですが、次第にユング心理学、特に「集団無意識」に関心が移ってゆきました。 そのうちに「オカルト」「超常現象」を理論的に説明している「超心理学」は、人間の能力の限界を打ち破る可能性を秘めた学問のように感じ、 一時はこの世の全ての謎を解く秘密の合い鍵であり、無限の可能性手に入れたと錯覚していました。  この頃既に「精神世界」「スピリチャリズム」という言葉が使われ始めていましたが、この言葉を使っている著書を読むと、現在のように体系立ってはおらず、私には「お化け」「霊」を信じている人達が「本当にあるんですよ、科学で説明できない事が!」と声高に叫びながら、都合の良い所だけ「科学」を持ち込むん中途半端なカテゴリーにしか感じませんでしたので、私の中では明確に線引きしていました
3年の2学期も後半に入り、就職先も決まった頃には、大学に通信教育課程というものがある事を知り、法律を学ぶ事にしました。 決して法律自体に興味があった訳ではありませんが、知っていて損はないと思いましたし、法律に関わる事で「食いっぱぐれない」と思ったのです。 高校3年の間に自分の方向性がある程度決まったと言うよりは、大学進学を断念した事で自分のやりたい事がはっきりと見えてきたように感じました。

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