2012年5月27日日曜日

漢方治療 1 (タイの日常生活)

私が突然、「ピクニック」なんて危なっかしいものを買ってしまった理由は「漢方治療」を始めたからです。 漢方薬は土瓶で煎じなければならず、金属製のヤカンを使用してはならないそうです。

 「電磁調理器」は「土瓶」も使えると勘違いしていたので、先日知人から譲り受けたばかりの「電磁調理器」と「土瓶」を使って煎じるつもりでいました。 周りから「無理だよ」言われて、間違いに気付き、慌ててピクニックを購入したのです。



一般の漢方薬局より薬の数がずっと少なく、タッパーを多用している。
後ろに 昔ながらの薬棚が見える。


 7~8年前にも一度、漢方治療を受けた事があります。 その際、医師からは、
 「気が殆ど回っていません。 まるで死人みたいです。 未だ若いのにこんな人は珍しいですし、こんな状態なのに毎日仕事ができる人も珍しいです。 治療にはかなりの時間がかかりますよ。」
  と言われた事があります。




受付兼看護婦? 一度話し出すと止まらない


 当時勤務していた会社が地方の工業団地に移転した為に、そこでの漢方治療を断念しましたが、その漢方医の言葉がずっと頭に引っかかっていました。 実際、程度の軽重はあれ、慢性疲労が治る事はありませんでした。

 昨年の9月から、久しぶりにバンコクで働き始めると、再び以前のような強い慢性疲労に悩まされ始めました。 その上、背痛と目眩で仕事に殆ど集中できません。 病院に行っても「鎮痛剤」「筋肉弛緩剤」「目眩止め」などの薬を処方され、「休養を充分にとりなさい」と言われるだけなのは分かっています。 知人に頼み、先月22日に漢方医を紹介して貰う事になりました。




全部で7包、7日分です。 真ん中に挟んである紙は「処方箋」。
薄いピンク色の紙の大きさは約30㎝ x 30㎝。


 到着するとシャッターが閉まっており、中には人がいる気配がありません。
  「日曜日は休みなのかな?」
  慌てて心当たり数件に電話確認をしていました。 分かった事は日曜日のみ休診なのだそうです。 仕方ないので翌日、会社に遅刻の連絡をして、再度漢方医を訪ねました。
  しかし、昨日同様シャッターが閉まっています。 早く来すぎたのかも知れないからと暫く辺りをウロウロしていると、隣の家の人が、
  「先生は今、中国に行ってるよ。 帰ってくるのは来月の3日だよ。」
  と教えてくれました。

 「張り紙ぐらいしておけよな・・・。 無駄足踏んだじゃないか。」


事務用コピー用紙より薄くてツヤと腰のある紙を使い、
大きめの弾力性のない輪ゴムで止めてある、イージーな包装。


経験上、こういった情報は誤っている事は珍しくありません。 念のために5月3日は電話で医師が帰ってきている事を確認 した上で、翌日、診察に行きました。
  腕が良いから患者が多いと知人から聞いていましたし、診察は 8:30 から開始と言われましたので 8:00 には到着するようにアパートを出ました。  まさかの1番乗りです。 これなら混んでいても診察が直ぐに終わるとホッとしました。
  所が、8:30 を過ぎ、9:00近くになっても漢方医はやって来ません。 患者は皆、ぼんやりと待っています。
  9:00を過ぎると少し苛々してきましたが、周りを見渡すと誰も医師が来ない事を気にしていない様子です。
  漢方医がやって来たのは9:30ちょっと前でした。
  後で考え直したら、「診察開始」が8:30と言われたのですから、「受付開始」が8:30と解釈してのんびり待っていなくてはいけなかったのです。 タイで10年以上暮らしているのに、直感的にそんな事が分からないなんて、未だにこの国に慣れてはいないなと反省させられました。


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